災害時の備えとして、携帯電話が繋がるかどうかは、非常に重要です。家族との連絡手段、災害の情報取得を考えても必需品と言えるでしょう。
しかし、災害後の対応については、携帯電話提供会社によって、対応が異なります。
重要なのは、災害時でも安定して使えるのかどうか?
大手キャリアである主要3大キャリアは、災害救助法による通信の無制限利用可能の措置を取っています。
その後大手3社は災害救助法の適用により通信無制限の措置を取りました。
一方イオンモバイルはというと
「災害救助法の適用による通信無制限には対応してません」との正式な回答頂きました。
推測ですが、全MVNOに共通して同じと思われます。
今後の格安SIM選択の参考にしてください。 pic.twitter.com/WKsyAXHGBn— ダイダイ氏@無事です (@daidaishi3109) 2018年9月10日
このように、災害発生時でも通信無制限の対応がないMVNO(格安スマホ)も存在するようです。
実際に、災害時のことを考えて、格安SIMサービスから大手キャリアに乗り換えを考え始める人も出ています。
格安sim使っていて料金はありがたすぎて抜ける気がありませんでしたが、災害時のインフラとしては弱いのかなと思って大手キャリアに乗り換えを検討中です
— 巽 (@sophie_813) 2018年9月9日
実際のところ、格安スマホは災害時にも使えるのか?
この問題について、詳しく解説していきたいと思います。
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災害時に強い携帯会社はどれ?
大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)の災害時の評価
基本的なことは困らんよー。
でも災害時とか混み合ってる時は、ちゃんとしたキャリアの方が電話とかも繋がるんじゃないかなーって思ってる。— やまつ (@yrmchan) 2018年10月15日
あーなるほど。。。僕はそっち系そこまで詳しくないニワカで恐縮なんですけども、携帯が身近な存在に感じる今だからこそ、不測の災害時でも機能してそうなキャリア携帯を使ってますww
— ちんぴく (@CHINPIKU01) 2018年10月14日
料金が高いのは設備保守にお金がかかるから、とキャリアは説明したそうだが、災害やトラブルが発生したとき、キャリア間での復旧速度にはそれなりの差があるような気もする。どことはいわんけどw
— (゚∀゚) (@Chaxede) 2018年10月11日
一般的なイメージとして、大手キャリアは災害時に繋がりやすいという認識が強いです。
ただし、キャリア間によって復旧対応の速度は異なる場合があります。さらに、後述しますが、あくまでイメージ上の話で、インフラ観点から考えれば、設備が壊れれば絶対に繋がりません。
つまり、大手キャリアであっても、繋がらないときは必ず起こりうるということです。
格安スマホ(格安SIM)の評価
格安SIMって災害時も使えんのかな
— bansan2.0🌓お仕事募集中 (@bansan111) 2018年9月7日
災害起因なら恐らくは回線混雑が可能性高いな
格安SIMって大手の電波を借りて使ってるから
災害連絡とかで大手のユーザーが優先して電波使って、借りてる人まで行き渡らなかったって考えるのが無難じゃね?— Aot@たかまさ (@Aot_st) 2018年9月7日
今回の災害時に、格安SIMが繋がらないと感じた人は、かなり多かったようです。
しかし、この評価は間違っています。格安SIMのインフラがどんなものか理解せずに、そのネーミングからイメージで駄目だと決めつけています。
なぜなら、格安スマホの回線=大手キャリアの回線そのものだからです。
『災害の時って、キャリアが復旧しても格安って繋がらないんでしょ』
と言われる事も結構あるが、“繋がる”という事では通信の公平性の原則があるので、キャリア側が差別する事はない。
もし繋がらなかったら、借りてる側のアクセスポイントの設備が潰れた場合。— コニシトモコ@もちパン可愛い (@nidanuki) 2018年10月10日
格安SIMは、大手キャリアの回線をレンタル(間借り)して運営されています。つまり、インフラ設備が壊れた場合、大手キャリアであっても繋がらないということ。ドコモ系列の格安スマホがダメなら、ドコモそのものもダメな状態になっているということです。
北海道地震のような、広範囲に渡る停電が起きた場合、実際に大手キャリアのソフトバンク回線も繋がらなかったようです。
この場合、ソフトバンク回線の格安スマホを利用していた人が、ドコモ回線が安定しているのを見て、「格安スマホダメじゃん」と思ったかもしれませんが、そうではないということです。
災害時は回線が混雑しやすい
大手キャリアであっても格安SIMサービスであっても、災害発生時には通信が混雑します。
この混雑時に、大手とレンタル側のMVNOでどちらが有利なのか?このあたりも重要なポイントになりそうです。
通信の優先度的には格安SIMは不利
基本的には利用設備は同じです。ただし、通信の優先度的な側面を考えると、レンタルしている側は弱い立場にあるということになります。災害時の通信の無制限対応を打ち出したわけですが、格安SIMに貸し出している回線帯域には、制限をかけているということです。
そういった意味では、「回線の持ち主である主要キャリアに分がある」と言えるかもしれません。
北海道地震の件では、移動基地局船を配備するようですが、格安SIM会社への貸出は難しいと考えられます。そもそも災害時に無制限にできるなら、平常時になぜ無制限にできないのでしょうか?(笑)
あえて制限することで、料金プランに変化を出して、儲けようとしているようにしか見えないですが・・・。だって、無制限にして通信が混雑することで、全く繋がらなくなると意味がないですからね・・・。
格安SIM(MVNO)が完全に不利とも言い切れない
しかし、単純に格安SIM(MVNO)側が不利とも言い切れません。なぜなら、大手キャリアの回線は1つに統一されているわけではないからです。
格安SIMでも災害時は問題なく使える、これかなり重要
— QUIL (@QUIL_Zunbero) 2018年9月7日
そういやMVNO使いだけど周りのauユーザーが死んでいく中、普通に使えたから格安SIMは災害に弱い説はウソだなと思いました。
まぁどのMVNO業者なのかにもよるだろうけど— ゲスの極みぜㅤんちん。 (@eito3120) 2018年9月7日
このように、au回線に問題があり、繋がらない状況でもMVNO側での問題もない状況もあったとのこと。おそらくMVNOの回線は、DocomoかSoftBank回線だったのでしょう。
このことからも、大手キャリアに変えたからといって災害時に確実に繋がるとも言い切れないのです。
災害時の予備としての格安SIMの選択肢
災害時の予備として格安simってのもアリかもなぁ。au系のでも持つかなぁ。
— さぶろう (@sub_low666) 2018年9月7日
お金に余裕のある人は、災害時の予備としてメインの携帯電話とは別に、格安SIMを契約するという選択もあります。
大手キャリアの2台持ちは資金的に厳しいですが、簡単な通信と通話のみであれば、毎月1000円程度のプランがあるのが、格安SIMの強み。
普段は、家族で共有する用だったり、タブレット端末などで利用しておいて、非常時の備えようとして契約しておくのも、アリかもしれません。
スマホは
iPhone 8plus(ソフトバンク)
iPhone SE(UQ)
SIMフリーのandroid(nuroの0SIM)
とキャリアバラバラの3台持ちだけど、今年の災害の多さから通信手段の確保という意味で今後も3台持ちを継続していきたいと思う。手持ちの20000mAhのモバイルバッテリーは常に満タンにしておこう。
— jin_ishii@JK (@jin_ishiiJK) 2018年9月6日
備えあれば憂いなし。3台持ちの強者もいるようです。ただし、モバイルバッテリーは必須です。
今回の災害でも、携帯の充電器がスーパーの販売再開時に真っ先に完売した様子をニュースで見ました。避難所でも、充電器に列ができるそうです。
いくら端末があっても、電源が切れたら通信もなにもありません。
wifiルーターなら別回線で予備手段になる
携帯電話での通信と違い、wifiルーターは専用の回線手段になります。
通常なら、高速通信として利用価値を求めるwifiルーターですが、災害時にも活躍が期待できます。もちろん、wifiルーター側だけ利用できなくなる可能性もあります。
要するに、予備手段として2回線利用できるようにしておくということです。
万が一に備えつつ、普段のネット利用も快適になるので、費用はかかっても損はしないですよ。
⇒持ち運びwifiルーターのおすすめはどれ?ポケットwifiルーターの選び方
まとめ
災害時は、大手キャリアが強いというイメージが強いです。
しかし、実際のところ格安SIMでも問題なく使えている人もいます。場所や地域によっても、結果は異なると思います。
普段から利用していて、通信が不安定だったり速度が出ない場合、災害時の混雑ではつながる可能性は低いのは間違いなさそうです。
災害発生の可能性が高い地域に住んでいるのであれば、2台持ちも検討すべきかもしれません。